次に日程第3 施政方針並びに議案第1号から議案第4号まで平成16年度砺波地方介護保険組合一

 般会計予算外3件、報告第1号専決処分の承認についてを一括議題といたします。

  提案理由の説明を求めます。

  理事長 安念 鉄夫君

[理事長 安念 鉄夫君登壇]

○理事長(安念 鉄夫君)

  ご苦労さまでございます。ただいまから提案理由の説明を申し上げます。

  本日ここに、砺波地方介護保険組合の2月定例会を開催いたしましたところ議員各位には、ご多忙の

 ところお揃いでご出席を賜り、深く感謝を申し上げます。

  はじめに、介護保険事業を取り巻く情勢について申し上げます。

  制度が施行され4年が経過し、介護保険法の附則で、施行後5年を目途として制度全般に亘って検討

 を加え、必要な見直しを行うこととされております。昨年5月、厚生労働省の社会保障審議会に介護保

 険部会を設置し、制度を持続可能なものにすることを最重要課題に掲げ、被保険者の範囲、財源の負

 担割合など抜本的な見直しも視野に入れることとしております。また、障害者も介護保険の中に組み込

 んで実施することも検討されております。

  一方、地方分権を進める三位一体改革のなかで、介護保険事務費交付金が一般財源化され、所得譲

 与税によって措置されたところでありますが、介護認定事務を円滑に進める上で制度改正があって、財

 源移譲等が議論されるべきものであり、単なる補助金削減は遺憾に思う次第であります。

  しかしながら、介護を住民全体で支えあうという趣旨が、住民に理解され、介護保険を評価する世論調

 査も報道されております。

  次に、全国の状況につきましては、平成15年10月末現在、65歳以上人口は、2,420万人、制度がス

 タートして3年半で255万人増加、要介護認定を受けた人は371万人で153万人増、特に要支援、要介護

 1の認定を受けた人が増えております。このうち、8月の介護サービス利用者は、在宅が214万人、施設

 が73万人になっており、在宅サービス利用者が大幅に増えております。そのため、介護保険の総費用

 は、本年度5.4兆円となり、4年間で1.8兆円増となる見込であります。

  次に、当組合の状況につきましては、平成12年4月、要介護認定者が3,105人でスタートしたものが平

 成15年9月末には5,387人となり、管内の65歳以上人口38,721人の13.6%が認定を受けたことになりま

 す。これは、全国、富山県がいずれも15.1%に比べ低くなっております。このうち、サービス受給者は、在

 宅が、1,822人から3,102人に増、施設は、1,175人から1,532人に増で、在宅サービスのうち、通所介護、

 短期入所、福祉用具貸与等が大幅に伸びております。

  全国的な傾向として要支援、要介護1が増え、ケアプランなしにサービス給付するという不正受給が増

 えておりますが、管内ではこういったケースはなく、適正に運用されているものと存じております。

  今後とも、住民の意見を尊重しながら、この地域の介護保険を当初の目的である地域全体で支えると

 いう思想を下に、サービス現場や利用者のご意見などをいただきながら、より良い制度にしなければな

 らないと存じておりますので、議員各位をはじめ住民の皆さんのご協力を賜りますようお願い申し上げま

 す。

  これより本日提案いたしました議案についてご説明申し上げます。

  議案第1号 平成16年度砺波地方介護保険組合一般会計予算につきましては、歳入歳出総額1億5

 千2百万円(前年度比0.7%減)を計上するものであります。

  歳出につきましては、事務局職員の人件費及び電算関係では、新機種への更新リース料や保守管理

 料等を精査のうえ計上いたしたものであります。

  これらの歳出の財源といたしましては、市町村分担金、前年度繰越金等を充てようとするものでありま

 す。

  議案第2号 平成16年度砺波地方介護保険組合介護保険事業特別会計予算につきましては、歳入歳

 出総額百億3千万円(前年度比6.7%増)を計上するものであります。

  歳出につきましては、一般会計で計上いたしました新機種を動かすソフト分について、平成12年度に

 国からの介護保険円滑導入基金の残を充てて実施しようとするものです。このほか、介護認定審査会

 開催にかかる認定調査費、主治医意見書作成費及び介護相談員派遣にかかる経費等を計上するもの

 であります。

  また、保険給付費として、第2期介護保険事業計画に基づき、居宅サービス受給者3,414人、施設サー

 ビス受給者1,645人、計5,059人余りの方のサービス費用及びケアプラン作成料を精査の上、必要最低

 限度の費用を計上するものであります。

  歳入につきましては、保険給付費を保険料と公費で50%づつ賄うことから第1号被保険者保険料

 18%、支払基金交付金(第2号被保険者保険料分)32%と国25%、県12.5%、組合負担12.5%となりま

 す。組合負担分については、各市町村の給付実績に基づき、毎月請求することにいたしております。な

 お不足する財源につきましては、基金繰入金、前年度繰越金等を充てるものであります。

  議案第3号 平成15年度砺波地方介護保険組合介護保険事業特別会計補正予算(第2号)につきま

 しては、歳入歳出予算総額は既決どおりでありますが、歳出予算の項内を補正するものであります。

  その内容につきましては、保険給付費のうち、居宅サービスの利用者が当初より月平均25人増加した

 ことに伴い、通所介護、短期入所等の居宅サービス給付費の増加、在宅が増える関係からケアプラン

 作成費や国保連への審査支払手数料の増額及び施設介護報酬の改定による施設介護サービス給付

 費を減額するものであります。

  議案第4号 平成16年度分担金に関する構成市町村の分賦の額及び納付期日につきましては、事業

 に要する経費の分担基準及び納期を定めるものであります。

  報告第1号につきましては、専決処分をしたものについて議会に報告し承認を求めるものであります。

  以上をもちまして、本日提案いたしました諸議案の提案理由の説明といたします。

  何とぞ、慎重にご審議のうえ、可決、承認を賜りますようお願い申し上げます。

○議長(松本 恒美君)

  この際、暫時休憩いたします。

[午後2時16分 休憩]

―議案説明会開催―