議案第5号〜第8号(提案理由説明)

 次に、日程第6 施政方針並びに議案第5号から議案第8号まで、平成16年度砺波地方介護保険組合介護保険事業特別会計補正予算(第1号)ほか3件を一括議題といたします。

 提案理由の説明を求めます。理事長安念鉄夫君。

 

  (安念理事長登壇)

○理事長(安念 鉄夫君)

本日ここに、砺波地方介護保険組合の8月定例会を開催いたしましたところ議員各位には、ご多忙中にもかかわらず、ご出席を賜り厚くお礼申し上げます。また、ただいまは、円満裡に正副議長をはじめ議会役員がそれぞれ選任されました。心からお祝い申し上げますとともに、円滑な議会運営を図られ、組合の発展にご尽力を賜りますようお願い申し上げます。

はじめに、介護保険事業の状況につきまして申し上げます。

平成12年度から介護保険制度が施行されて以来4年が経過し、本年度は第2期事業計画の2年目に入ったところであります。制度発足当初から介護保険法は施行後5年で見直すことになっており、現在、第3期事業計画策定に併せ、被保険者・受給者の範囲、給付内容・水準及び費用負担のあり方など制度全般にわたる見直しについて、厚生労働省の社会保障審議会で検討されているところであり、来春の通常国会に改正案が提出される予定であります。

この制度見直しに向け、社会保障審議会の介護保険部会では、新たな介護予防サービスを創設し総合的な介護予防体制へ転換することや市町村権限の強化を柱とする報告書を7月末に取りまとめました。見直しの最大の焦点である被保険者の年齢引き下げと、介護保険と障害者施策との統合では賛否両論を併記し、具体的な方向性は示されておりません。結論は先送りした形で、引き続き同部会で議論を展開し、年末に政府が策定する介護保険改革大綱に盛り込む予定であります。いずれにしろ、介護保険の制度自体をより良い制度にするために、改革の方向性を見極め、被保険者の立場にたって取り組むことが必要であると考えております。

次に、組合管内の平成15年度介護給付等の状況につきましては、介護認定申請者年間延べ7,965人に対して判定を行い、3月末現在で実質5,473人が要支援や要介護と認定されているところであります。このうち、介護サービス受給者は、月平均、在宅者3,017人と施設入所者1,504人を合わせて、4,521人であります。これらに対する介護保険給付額は1か月当り741,935千円で、内訳は在宅が267,157千円、施設が470,068千円となっており、在宅サービスが昨年度に引き続き大きな伸びを示しております。

次に、平成15年度の一般会計及び特別会計歳入歳出決算につきましては、それぞれ27,581千円と165,697千円の黒字決算になったところであります。

介護保険事業特別会計では、特に、在宅サービスのうち通所介護、訪問介護、短期入所サービス等が住民に浸透するとともに、福祉用具貸与が大幅な伸びを示しており、計画給付額に対し126%の執行率となっております。

一方、保険料の収納につきましては、現年度調定額1,676,467千円に対し、収納済額1,666,431千円で、収納率は99.4%となり、前年度と同様になっております。今後とも、構成市町村と連携を密にし、収納率向上に努めてまいりたいと思います。

また、広域的に取り組んでいることが、電算共同処理や介護認定審査会、認定調査等の事務の効率化による経費節減につながっているものと存じております。

今後とも、保険財政の健全な運営に努めるとともに、広域化したメリットを充分に生かしながら介護保険制度の推進に努めてまいりたいと存じますので、議員各位をはじめ住民の皆さんのご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

これより本日提案いたしました議案についてご説明申し上げます。

議案第5号 平成16年度介護保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ1,587千円増額補正し、歳入歳出予算総額は、10,031,587千円となるところであります。

その補正内容は、平成15年度の介護保険事務費の確定に伴い、国庫支出金の返還金が生じましたので、精査のうえ計上いたしたものであります。

議案第6号 決算の認定につきましては、平成15年度砺波地方介護保険組合一般会計及び介護保険事業特別会計歳入歳出決算について、監査委員の意見を付して議会の認定を求めるものであります。

議案第7号及び議案第8号の規約の変更につきましては、当組合が加入する富山県市町村総合事務組合、富山県町村公平委員会において、合併等に伴い加入あるいは脱退する地方公共団体が生じましたので、所要の変更をするものであります。

以上をもちまして、介護保険の状況と本日提案いたしました諸議案の提案理由の説明といたします。

何とぞ、慎重にご審議のうえ、可決及び認定を賜りますようお願い申し上げます。


           
決算審査報告

○議長(宮西 佐作君)

 次に、監査委員から平成15年度砺波地方介護保険組合一般会計及び介護保険事業特別会計歳入歳出決算審査結果の報告がございます。

監査委員清水 外茂雄君。

 

○監査委員(清水 外茂雄君)

平成15年度の砺波地方介護保険組合 一般会計及び介護保険事業特別会計の歳入歳出決算につきまして、去る7月16日に砺波市高齢者能力活用センターにおいて審査をいたしました。

以下、決算審査の状況について簡単にご報告申し上げます。検査の方法につきましては、平成15年度の砺波地方介護保険組合 一般会計及び介護保険事業特別会計の歳入歳出決算書が、議会で議決された科目によって適正に執行されているか否かを確かめ、予算額並びに収入及び支出済額については、議決予算書並びに証拠書類等に基づいて作成された現金出納簿などと計数照合を行い、また、歳入歳出事項別明細書、実質収支に関する調書の調査を行うとともに、すでに実施した例月出納検査の状況を参考にし、関係職員の説明を聴取しながら、審査を行ったところであります。

決算状況につきましては、当年度の一般会計と特別会計を合わせた決算額の合計は、歳入が93億8,432万3,869円、歳出が91億9,104万5,729円で、差引剰余金は1億9,327万8,140円と相成っております。

決算の概要並びに審査につきましては、お手元にお渡ししてあります決算審査の意見書のとおりであります。

介護保険制度が施行されて4年が経過し、平成15年度からは第2期事業計画がスタートしましたが、この間、高齢化の進展もあり介護認定者や利用者が増加しています。

介護給付費は平成15年4月に介護報酬の減額改定がありましたが、前年度比7.7ポイント増加しています。保険料についても見直しがあり、基準月額で700円上がり3,500円になりましたが、平成15年度の徴収率は99.4%とほぼ前年度並となっています。

今後とも、多様化するニーズの中で更なる事業の充実を図るとともに効率的な運用に努められ、健全財政を維持されることを望むものであります。

最後に、審査に付された決算書並びに附属書類はいずれも関係法令に準拠して作成されており、決算計数は、証拠書類及び諸帳簿と符合し、適正に処理されていたことを申し上げ、簡単ではありますが、決算審査のご報告といたします。

 

○議長(宮西 佐作君)

この際、暫時休憩いたします。

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