次に、日程第3 議案第22号 平成20年度砺波地方介護保険組合介護保険事業特別会計補正予算(第1号)から認定第4号 平成19年度楽寿荘ホームヘルプステーション事業特別会計歳入歳出決算認定についてまでを一括議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 理事長 安念 鉄夫 君 【安念理事長登壇】 ○理事長(安念 鉄夫 君) 提案理由の説明を申し上げます。 本日ここに、砺波地方介護保険組合議会8月定例会を開催いたしましたところ、議員各位には、ご多忙中にもかかわらず、ご出席を賜り厚くお礼を申し上げます。 はじめに、7月28日の南砺市を中心とする集中豪雨で被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。被災された方々が一日も早く、普段の生活を取り戻されるよう祈念いたしております。 さて、今年4月から、砺波地方介護保険組合に、養護老人ホーム「楽寿荘」及び楽寿荘ホームヘルプステーションの運営を統合し、新たに、老人福祉施設運営及び介護サービス事業を実施しておりますが、「楽寿荘」では、満床状態となっており、ホームヘルプ事業においても前年度の平均利用実績を上回る利用となるなど、順調に推移いたしております。 今後とも、統合の趣旨を踏まえ、両事業の効率的な運営に努めてまいりたいと存じます。 次に、介護保険事業について申し上げます。 介護保険制度は、平成12年度にスタートして以来、高齢者の安心を支える仕組みとして定着しており、本年度は9年目を迎えて、第3期事業計画の最終年次となっております。 この間、平成18年度には介護予防や地域密着型サービスの創設等を盛り込んだ介護保険法の改正により、制度自体が大きく変容しておりますが、今年から「特定健診」に伴う生活機能評価の実施、3年目となる介護予防事業の定着、地域密着型のグループホームあるいは小規模多機能型施設の整備など、「予防重視型システム」並びに「地域ケア体制」の構築に向け、新たな枠組みは軌道に乗りつつあると考えております。 しかしながら、県医療費適正化計画に示された療養病床の再編計画に基づく管内医療法人の対応、福祉・医療との連携による新たな介護サービスの提供など、介護ニーズの多様化を踏まえて課題もあり、保険者として、安定的かつ良質な介護サービスの提供ができるよう、必要な事案について、国、関係機関に強く働きかけて参りたいと存じます。 次に、介護保険事業計画の策定について申し上げます。 わが国の高齢化は、世界にも類を見ない速度で進展しており、「団塊の世代」が更なる高齢化を加速させる状況にあります。 このような状況から、平成21年度から平成23年度を期間とする「第4期介護保険事業計画」の策定を進めているところでございますが、上昇傾向を示している給付の伸びに対し、安定的に持続できる国の制度設計が課題となる一方、保険者においては、「住み慣れた地域で、安心して生活できる」とする理念に基づき、高齢者、家族及び住民の意識、意向を捉えた計画を、年度内において策定して参りたいと存じております。 次に、平成19年度の各会計の決算の概要と事業の運営状況等についてご報告いたします。 平成19年度の砺波地方介護保険組合の一般会計及び介護保険事業特別会計歳入歳出決算につきましては、実質収支で、それぞれ8,384千円と57,300千円の黒字決算となっており、また、旧砺波地区老人福祉施設組合において執行しました一般会計及び楽寿荘ホームヘルプステーション事業特別会計歳入歳出決算につきましても、それぞれ3,251千円と789千円の黒字決算となっております。 なお、介護保険事業の運営状況等について、申し上げますと、去る3月末現在で要介護認定者は5,745人となり、管内の65歳以上人口37,545人に対し、15.3%の方が認定を受けております。 平成19年度の介護サービス受給者は月平均で、在宅者3,350人と施設入所者1,505人で、合わせて4,855人となっており、これに対する介護保険給付費の総額は、9,392,164千円となり、対前年度比4.2%の増で上昇傾向を示しており、これを1か月当たりに換算しますと、782,680千円となり、内訳は、居宅が350,025千円、施設が397,087千円、その他35,568千円となっており、居宅分が、対前年度比9.7%との顕著な伸びを示しております。 一方、保険料の収納状況につきましては、現年度調定額1,768,455千円に対し、収納済額1,758,474千円で、収納率は99.4%と、前年度と同様になっておりますが、構成市と連携を密にし、一層の収納対策を講じて参りたいと考えております。 なお、今後とも、介護保険事業に加え、養護老人ホーム「楽寿荘」及び楽寿荘ホームヘルプステーションにおいても、健全な財政運営に努めるとともに、効率的な事務事業の推進に努めてまいりたいと存じますので、議員各位のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 これより、本日提案いたしました議案等についてご説明申し上げます。 議案第22号 平成20年度砺波地方介護保険組合介護保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ5,773千円を追加補正し、歳入歳出予算総額は、10,410,773千円となるところであります。 この補正の内容といたしましては、前年度の介護給付費県費負担金等に返還金が生じましたので、精査のうえ計上したものでございます。 次に、認定第1号から認定第4号まで、平成19年度砺波地方介護保険組合一般会計及び介護保険事業特別会計の歳入歳出決算、平成19年度砺波地区老人福祉施設組合一般会計及び楽寿荘ホームヘルプステーション事業特別会計の歳入歳出決算について、監査委員の意見を付して議会の認定を求めるものであります。 以上をもちまして、組合事業の状況と本日提出いたしました議案等の説明といたします。 何とぞ、慎重にご審議のうえ、可決、認定を賜りますようお願い申し上げます。 【 安念理事長 降壇
】 ○議長(山岸 銀七 君) 次に、監査委員から平成19年度砺波地方介護保険組合一般会計及び介護保険事業特別会計歳入歳出決算審査並びに平成19年度砺波地区老人福祉施設組合一般会計及び楽寿荘ホームヘルプステーション事業特別会計歳入歳出決算審査の報告があります。 代表監査委員 柳原 和夫 君 【 柳原 代表監査委員
登壇 】
それでは私の方から決算審査の結果報告を申し上げます。 平成19年度の砺波地方介護保険組合及び砺波地区老人福祉施設組合の決算審査につきましては、去る7月15日に砺波市役所会議室において実施したところでございます。 以下、決算審査の状況について簡単にご報告申し上げます。 審査の方法につきましては、平成19年度砺波地方介護保険組合一般会計及び介護保険事業特別会計並びに砺波地区老人福祉施設組合一般会計及び楽寿荘ホームヘルプステーション事業特別会計におきまして、理事長から送付された各決算書、付属書類並びに基金の運用状況を示す書類について、その計数が正確であるか、予算の執行が適正に行われているか否かを確かめ、財務に関する事務が関係法令に準拠して処理されているかなどの点について審査をいたしました。 なお、審査に際しては、証拠書類並びに歳入歳出事項別明細書及び実質収支に関する調書の点検を行なうとともに、これまでに実施した例月出納検査の状況を参考にして、関係職員の説明を聴取しながら審査を行なったところであります。 決算状況につきましては、平成19年度の砺波地方介護保険組合の一般会計と特別会計を合わせた決算額の合計は、歳入が100億3,486万3,200円、歳出が99億6,917万8,733円で、差引剰余金は6,568万4,467円となり、また、同じく平成19年度の砺波地区老人福祉施設組合の一般会計と特別会計を合わせた決算額の合計は、歳入が3億753万3,207円、歳出が3億349万2,701円で、差引剰余金は404万506円と相成っております。 決算の概要並びに審査の内容につきましては、お手元に配付してあります決算審査意見書のとおりであります。 さて、介護保険制度は開始から8年が経過し、平成19年度は第3期事業計画の2年次目にあたります。その第3期計画における制度改革の柱として、予防重視型システムへの転換、地域支援事業の創設、地域密着型サービスの導入などが図られ、高齢化の進展と介護ニーズの高まりにより、安定的で持続可能な介護保険制度が、ますます重要なものとなっております。 保険料については、地方税制改正の影響に伴う激変緩和措置を継続する減収要因もありましたが、第1号被保険者の増加に伴う収入増もあり、平成19年度の総収納額は前年度比103.4%となり、収納率は前年度と同様の98.6%となっております。 今後とも、多様化するニーズの中で健全財政を維持するため、効率的な運用に努められることを望むものであります。 また、この4月に統合されました砺波地区老人福祉施設組合の養護老人ホーム事業につきましては、平成18年度に着工した増改築工事が終わり、全室個室化とショートステイ2室の確保により、良好な住環境が整備されましたが、年度後半に2,3の空室が出たことによる措置費収入の減がありました。構成市との連携により、入所定員の確保に努めていただくことを望むものであります。 昨年8月に開始したホームヘルプステーション事業につきましても、順調に運営されており、今後とも適切な利用者の確保を望むものであります。 なお、介護給付費準備基金及び楽寿荘の財政調整基金につきましても、基金条例の設置目的に沿って執行され、適正に運用されておりました。 最後に、これらの審査に付された決算書並びに付属書類はいずれも関係法令に準拠して作成されており、決算計数は、証拠書類及び諸帳簿と符合し、適正に処理されていたことを申し上げ、簡単ではありますが、決算審査のご報告といたします。 【 柳原監査委員
降壇 】 ○議長(山岸 銀七
君) この際、暫時休憩いたします。 [午後3時17分 休憩] ―議案説明会の開催― [午後4時38分 再開] ○議長(山岸 銀七
君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 これより一般質問並びに提出案件に対する質疑を行います。 一般質問の通告はございません。 この際、質疑はございませんか。 (「異議なし」と発言する者あり) 質疑なしと認めます。 これより討論に入ります。 討論の通告はございません。 討論なしと認めます。 これより議案第22号についてを採決いたします。 お諮りいたします。 議案第22号 平成20年度砺波地方介護保険組合介護保険事業特別会計補正予算(第1号)本案件を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (起立全員) 起立全員であります。 よって議案第22号については、原案のとおり可決されました。 次に、認定第1号から認定第4号まで、平成19年度砺波地方介護保険組合一般会計歳入歳出決算認定についてほか3件についてを一括採決いたします。 お諮りいたします。 以上の4案件を、原案のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。 (起立全員) 起立全員であります。 よって認定第1号から認定第4号までについては、原案のとおり認定することに決しました。
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