議案第14号・15号、認定第1号〜第4号、報告第1号(提案理由説明)

 次に日程第5 議案第14号「平成21年度砺波地方介護保険組合介護保険事業特別会計補正予算」(第1号)から報告第1号 「専決処分の承認を求めることについて」まで、7件についてを一括議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。
 理事長 上田 信雅 君

【上田理事長 登壇】

○ 理事長(上田 信雅 君)

本日ここに、平成21年8月砺波地方介護保険組合議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には、何かとご多忙中のところ、ご出席を賜り厚くお礼申し上げます。
 ただいまは、円満裡に議長が選任されましたことに心よりお祝い申し上げますとともに、円滑な議会運営を図られ、組合の発展にご尽力を賜りますようお願い申し上げます。
 はじめに、介護保険事業について申し上げます。
 介護保険制度は、平成12年度にスタートして以来、高齢者の安心を支える仕組みとして定着しており本年度は10年目を迎えております。
 この間、全国的には、要介護認定者は464万人を超え、制度発足当初より約246万人の増加を見ており、また介護費用は、平成20年度には初めて7兆円を突破したことなどから、次期計画では、介護保険制度の安定運営に向けた仕組みや給付の内容等について、検討が進められていくものと考えております。
 一方、管内では全国平均以上の高齢化が進行し、平成26年度にはすべての「団塊の世代」が被保険者入りすることなどから、今後の介護給付の増加が大きな課題となってきているところでございます。
 このような背景の中、今年度からスタートいたしました「第4期介護保険事業計画」の実施に当たりましては、「住み慣れた地域で、その一員として尊重され、生きがいを持って暮らし続けられるまちづくり」を計画理念といたしまして、健全な介護保険制度の運営に努めてまいりたいと存じますので、議員各位のご協力を賜りますようお願いを申し上げるところでございます。
 それでは、平成20年度の各会計の決算の概要と事業の運営状況等についてご報告いたします。
 平成20年度の一般会計は7,538千円、介護保険事業特別会計が135,367千円、養護老人ホーム楽寿荘事業特別会計が6,656千円及び楽寿荘ホームヘルプステーション事業特別会計が646千円と、実質収支ではそれぞれ黒字決算となったところであります。
 次に、介護保険事業の運営状況等について申し上げます。
 去る3月末現在で要介護認定者数は5,926人となり、管内の65歳以上人口38,024人に対して、15.6%の方が認定を受けておられます。
 平成20年度の介護サービス受給者は月平均で、居宅サービス受給者が3,546人、施設サービス受給者が1,474人となっており、合わせて5,020人となっております。これに対する介護保険給付費の総額は、9,607,027千円となり、対前年度比2.3%の増で上昇傾向を示しております。これを1箇月当たりに換算しますと、800,585千円となり、内訳は、居宅サービス給付費が376,886千円、施設サービス給付費が387,420千円、その他36,279千円となっており、居宅分が対前年度比7.7%と大きな伸びを示しております。
 一方、保険料の収納状況につきましては、現年度調定額1,785,024千円に対し、収納済額1,774,582千円で、収納率は99.4%と、前年度と同様となっておりますが、今後とも構成市と連携を密にし、一層の収納対策を講じて参りたいと考えております。
 次に、養護老人ホーム楽寿荘事業につきましては、昨年6月以降満床で推移しており、また、楽寿荘ホームヘルプステーション事業につきましては、堅調な利用者数及び給付実績で推移するなど、順調に運営を行っているところでございます。
 今後とも、介護保険事業、楽寿荘事業及び楽寿荘ホームヘルプステーション事業におきましては、健全な財政運営に努めるとともに、より一層の効率的な事務事業の推進に努めてまいりたいと存じますので、議員各位のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 これより、本日提案いたしました議案等についてご説明申し上げます。
 議案第14号 平成21年度砺波地方介護保険組合介護保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ81,647千円を追加補正し、歳入歳出予算総額は、10,941,647千円となるところであります。
 この補正内容といたしましては、前年度の決算が黒字となったことから、介護給付費準備基金への積立金、介護給付費国庫負担金等の返還金などについて、精査のうえ計上したものであります。
 次に、議案第15号 砺波地方介護保険組合介護保険条例の一部改正につきましては、介護保険法の一部改正により、引用条項に異動が生じましたので、所要の改正を行うものであります。
 次に、認定第1号から認定第4号まで、平成20年度砺波地方介護保険組合一般会計、介護保険事業特別会計、養護老人ホーム楽寿荘事業特別会計及び楽寿荘ホームヘルプステーション事業特別会計の4会計歳入歳出決算につきまして、監査委員の意見を付して議会の認定を求めるものでございます。
 次に、報告第1号専決処分の承認を求めることにつきましては、専決処分第1号平成20年度砺波地方介護保険組合養護老人ホーム楽寿荘事業特別会計補正予算(第1号)においては、財産運用収入の増額により、基金積立金を増額補正することなどで、専決処分第2号につきましては、平成21年6月の期末手当等の特例に関する条例の制定について、人事院勧告等を踏まえ専決処分をいたしたものでございます。
 以上をもちまして、組合事業の状況と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 何とぞ、慎重ご審議のうえ、可決、認定、承認を賜りますようお願い申し上げます。

【上田理事長 降壇】
              

 決算審査報告

○ 議長(池田 守正 君)

次に、監査委員から平成20年度砺波地方介護保険組合一般会計、介護保険事業特別会計、養護老人ホーム楽寿荘事業特別会計及び楽寿荘ホームヘルプステーション事業特別会計歳入歳出決算審査の報告があります。
 代表監査委員 柳原 和夫 君

【柳原代表監査委員 登壇】

○ 代表監査委員(柳原 和夫 君)

決算審査の結果をご報告申し上げます。
 平成20年度の砺波地方介護保険組合一般会計、介護保険事業特別会計、養護老人ホーム楽寿荘事業特別会計及び楽寿荘ホームヘルプステーション事業特別会計の決算審査につきましては、去る7月15日に砺波市役所特別会議室において実施したところでございます。
 審査の方法につきましては、平成20年度砺波地方介護保険組合一般会計他3つの特別会計について、理事長から送付されました各決算書、付属書類並びに基金の運用状況等を示す書類について、その計数が正確であるか、予算の執行が適正に行われているか否かを確かめ、財務に関する事務が関係法令に準拠して処理されているかなどの点について審査をいたしました。
 なお、審査に際しましては、証拠書類並びに歳入歳出事項別明細書及び実質収支に関する調書の点検を行なうとともに、これまでに実施した例月出納検査の状況を参考にして、関係職員の説明を聴取しながら審査を行なったところであります。
 以下、決算審査の状況について簡単にご報告申し上げます。
 4会計全ての決算額の合計は、歳入が10,552,476,747円、歳出が10,402,269,328円で、差引剰余金は150,207,419円となっております。
 各会計の決算概要及び基金の運用状況につきましては、お手元に配布してあります決算審査意見書のとおりでありますが、介護保険事業特別会計の保険料については、第1号被保険者の増加に伴う収入増もあり、平成20年度の総収納額は前年度比101%となり、収納率は前年度と同様の98.6%となっております。
 20年度の後半は、介護給付費が予想されたほど伸びず、130,000千円余の剰余金が発生しておりますが、今後とも、多様化するニーズの中で健全財政を維持するため、効率的な収納や運用に努められることを望むものであります。
 また、昨年統合されました養護老人ホーム楽寿荘事業につきましては、全室個室化とショートステイ2室の確保により、良好な住環境が整備されたことで、当初2ヶ月は定員を下回る状況でありましたがその後は満室の状態で推移し、措置費収入としては、当初予算に対し363千円の減収となっております。
 短期入所については、のべ利用日数300日を見込んでいたのでありますが、135日の実績となり631千円の減収となっております。
 入所者の確保については、構成市との連携をより密にしていくことが必要と思われるのであります。
 ホームヘルプステーション事業につきましては、若干、収入減となっておりますが、概ね順調に運営されており、今後とも適切な介護の実施と利用者の確保を望むものであります。
 なお、介護給付費準備基金及び楽寿荘の財政調整基金につきましても、基金条例の設置目的に沿って執行され、適正に運用されておりました。
 また、年度末に積み立てが行なわれました介護従事者処遇改善臨時特例基金につきましては、今後3年間を見越し、適正に執行されるよう望むものであります。
 さて、介護保険制度は開始から9年が経過し、平成20年度は第3期事業計画の最終年度として、予防システムの構築や地域密着型サービスの推進など、地域ケア体制の整備に取り組むとともに、介護サービス事業者の質の確保・向上に向けて構成3市と連携しながら事業展開に取り組まれたわけでありますが、今後も、高齢化の進展、介護ニーズが高まる中、安定的で持続可能な介護保険制度の運営に努めていただきたいと、願うところであります。
 最後に、これらの審査に付された決算書並びに付属書類はいずれも関係法令に準拠して作成されており、決算計数は、証拠書類及び諸帳簿と符合し、適正に処理されていたことを申し上げ、簡単ではありますが、決算審査のご報告といたします。

【柳原代表監査委員 降壇】

○ 議長(池田 守正 君)

この際、暫時休憩いたします。

[午後3時25分 休憩]

―議案説明会の開催−

                   

  議案第14号・15号、認定第1号〜第4号、報告第1号(採決、認定)

[午後4時52分再開]

○ 議長(池田 守正 君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。
 まず、本日の会議時間は議事の都合により、あらかじめ延長いたします。
 これより一般質問並びに提出案件に対する質疑を行います。
 一般質問の通告はございません。
 この際、質疑はございませんか。

  (「質疑なし」と発言する者あり)

 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告はございません。
 討論なしと認めます。
 これより議案第14号及び議案第15号について を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 議案第14号 平成21年度砺波地方介護保険組合介護保険事業特別会計補正予算(第1号)、
 議案第15号 砺波地方介護保険組合介護保険条例の一部改正についての2件を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。

  (起立全員)

起立全員であります。
 よって議案第14号及び議案第15号については、原案のとおり可決されました。
 次に、認定第1号から認定第4号まで、平成20年度砺波地方介護保険組合一般会計歳入歳出決算認定について、ほか3件について一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 以上の4件を、原案のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。

  (起立全員)

起立全員であります。
 よって認定第1号から認定第4号については、原案のとおり認定することに決しました。
 次に、報告第1号を採決いたします。
 お諮りいたします
 報告第1号 専決処分の承認を求めることについて
 本案件を、原案のとおり承認することに賛成の諸君の起立を求めます。

  (起立全員)

起立全員であります。
 よって報告第1号は、原案のとおり承認することに決しました。